さあ、大変な一年間も終わりました。
5月から始まる新しい物語の準備をしています。
昨年の3月から始まったコロナ禍
一年間も公演活動に影響が出るとは思っていませんでした。
2020年度の公演数は約80回でした。
2019年度が、約270回ですから、1/3以下ということになります。
しかも、密集を避けるために1回の公演を2回〜3回にしていますから
実際はもっと少なくなっているわけです。
「手ぶくろをかいに」は、とても気に入っている作品です。
お話は元々の原作がとてもあたたかいお話なので、良いのは無論ですが・・・
影絵の効果を有効に使って、そこに不思議なぬくもりを表せたと思っています。
さらに、今回のリメイクでは、途中に町の猫「ニャン吉」と触れ合う時間も作り、
大変好評でした。
着ぐるみと影絵人形、手使い人形のコラボレーションを上手く演出でしたと思います。
だから、200件近いキャンセルで、出会えなかった子どもたちがいたことが残念でなりません。
リモートでの公演も何回か行いましたが、納得の行く出来には至りませんでした。
双方のインターネット環境が大きく影響するので、正直いって、なかなか難しかったです。
しかし、オンライン公演という新しい公演形態は、これからの時代に選択肢のひとつとして
ありかな、必要かな・・・と思っています。
オンラインが普通の時代になってきたこともあり、離島などなかなかお伺いできないところや
狭くて、舞台のセッティングができないところ、予算が少なくて今まで呼べなかったところ・・・
インターネット環境さえあれば、どこでも、公演が可能です。
オンライン公演では、「手ぶくろをかいに」もキレイな映像で再撮影をして、リメイクして
お届けできるように、準備を進めています。
さて、一方オンサイトでは、もう次の作品の準備が始まっています。
「こぶとりじいさん」です。
これは、劇団バクの中でも人気の高い作品です。
考えてみれば、ほっぺたのコブを取るなんて、不思議な話です。
そこは、日本昔ばなしの中でも、ミステリアスな感じが強くて、異彩を放っています。
歌と踊りが大好きな陽気な赤鬼と青鬼のコンビが出てくるのですが、
なんとも、憎めない楽しいキャラクターに仕上がっています。
陽気なおじいさんと、卑屈なおじいさんがそれぞれどんな現実を作り出すのか?
そのへんがテーマになってくると思います。
こちらも、早々にオンライン公演でもできるようにしようと考えています。
何はともあれ、これからリメイク作業に入り、稽古をして、5月から皆さんのもとに
伺える予定です。
長いトンネルを抜けた先の新しい世界で、ぜひ新しい出会いを皆さまと
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